2017年 08月 07日
日本の美しき大自然 金木戸川双六谷
北アルプス金木戸川双六谷
双六ダムから双六小屋に抜けるロングルートの沢登り
沢登りは国土の7割を森林が占める日本ならでは渓谷登り
森と岩で創られる沢
岩登りがあったり、滝登りがあったり、雪渓があったり、渡渉と言って川を渡ったり、はたまた泳いだり
様々な課題をクリアーしながら遡行(沢を上流に登っていくこと)していき、最後は稜線に詰める
ルートは地図や地形、高度を基に選んで進んでいく
まさに登山の総合力が試されるアクティビティなのです
金木戸川双六谷
2泊3日の沢登り(1泊2日でも可能)
双六ダムからスタートし林道歩きを約4時間ほど歩く
泳ぎが得意な場合は手前の小倉谷からも遡行可能
我々は泳ぎは得意ではないので右岸上部の踏み跡を進んだ
二つ目の壊れたつり橋から入渓
この沢には滝はなく、渡渉・へつり(岩壁伝いに歩く)・およぎ・河原歩きをひたすらおこない
エメラルドグリーンの沢を遡行していく
双六ダムから8時間ほど歩きビバーク地点の広河原付近に到着し野営をおこなう
焚火で濡れた装備を乾かしながら夕食を食べる
タープと焚火とマットにシェラフ
自然の中で過ごす至高の時間
二日目の双六谷の遡行は水量は多いが天気がよく増水がなければ快適な沢登りができる
変わらず渡渉・泳ぎ・河原歩きを繰り返しながら進んでいく
双六谷に入り沢をつめていくと沢幅が狭くなっていく
高度1900m付近からはビバーク適地はないが2000m付近の河原の藪の中にビバーク適地をみつけ野営
この日の夜に遠くで雷が聞こえ夜に一雨あった
増水したら嫌だなぁと思っていたが通り雨で長くは降られずほっとした
三日目、沢を詰めて新穂高に下山する
天気は上々
遡行を始めると沢上に霧が立ち込めてるように見えた
水はとても冷たい
少し進むとその原因が分かった
雪渓だ
冷気が川を伝って流れてきていた
雪渓を渡りまた沢に戻る
雪渓の間を通る部分もあった
だんだんと川幅が狭くなり水量も落ちていく
爽快に高度をあげていき沢の上部に出ると双六岳や登山道がみえた
沢詰は何のストレスもなく気持ちよく双六小屋まで歩ける
最後まで壮大で美しく日本の自然の美しさを改めて感じることができた沢登りとなった
下山は小池新道をつかい新穂高まで歩く
沢にいた二日間は我々以外に人に合わなかった
携帯の電波もない
心の底から自然を満喫できた
森と沢が作り出す色と音
悠々と泳ぐイワナ
人の手が届かない大自然
この大自然の素晴らしさを忘れないようにこれからもこのような山行を続けていきたい
by yama-genta
| 2017-08-07 16:18
| 山