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山と元太

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冬季槍ヶ岳登山

12月28日、仕事を終えて22時に横浜を出発

向かう山の登山基地は新穂高

ナビは2:30頃到着となっていた

仲間と運転を交替しながら2:00新穂高到着

雪は少なく予想どおりだった

この日は車中泊し、翌日5:30にスタートすることとした

暖冬

温暖化が原因なのかはわからないが今年は本当に雪が少ない

温暖化が原因であるのならば何かを変えていかなければ地球というものが不安定になるだろう

地球という乗り物がなければ人は生きていけないのだから

冬の槍ヶ岳の難しさの一つにラッセルがある

雪深い登山道は吹雪けばルートがなくなりラッセルを強いられる

1日・2日と日数が伸びていく

しかし、今年はスタートが29日と遅いため先遣隊が入っているから道はできている、雪が少ないため

ラッセルも必要ない、天気図でもアタック日は快晴予報のため吹雪くこともない、と条件がそろった。

計画していたとおり一泊二日で登頂完了できると確信していた

29日

5時半に新穂高をスタート、雪は少なくトレースもばっちり出来ていて苦労なく進める

前回敗退した時の記憶が道中蘇り懐かしく感じた

槍平までの道は難しくはないが雪量があるとラッセルが厳しい

標高もじわじわと上げていくため体力を奪われる

約5時間で槍平に到着

冬季登山のポイントとして初日に中崎尾根上に上がれるかいなかで大きな差が出る

中崎尾根上にベースを設営できればルートも確認できるし、大きな登りも少なくなる

何より時間短縮が大きい

これが槍平で泊まってしまい雪が降るとラッセルやルート探索で大きく時間をロスする

この日は予定どおり中崎尾根に上がり設営をした

設営場所は限られるので早い時間で尾根上に上がるのがポイントとなる

13時過ぎに設営ポイントに到着し無事にベース設営完了

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展望は最高 槍の穂先が見える

30日

天気図どおりの快晴、5:30にスタートする

月明かりに照らされ尾根上から槍までのルートがくっきりとみえる

冬季槍の一番のリスク雪崩に対して身を引き締めつつ、登山できる喜びをかみしめながら歩き始めた

時折吹く風は冷たく北アルプスの厳しさを感じた

夜が明け始め空がピンクに染まる

久々に見る最高のひと時だった

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笠ヶ岳の夜明け

太陽は本当に凄い

いつも夜明け前に登山を始め、足先・手先が痛む寒さの中を歩く

吸い込む空気は肺の中まで凍らせてしまうのではと感じる

しかし、そんな寒さも太陽が顔出せばなくなる

「生きている」と実感する

「命」の強さを感じる

全ての人が同じように強い「命」を持っている

山に登ると何時も教えられること、そして、私がみんなに教えたいことを再認識する瞬間だった

仲間の的確な登山で徐々に高度を上げ槍に近づく

途中、2日間かけてルート工作をしてくれたN大の山岳会と出合う

道を作る人、それを使う人、山では誰もが助け合う

我々も道を作ることをモットーにしているが、この日はありがたく使用させてもらった

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中崎尾根から槍へのルート

約3時間、雪稜を登ると槍の肩へ到着

風に氷った雪が飛ばされ顔に当たるととても痛かった
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槍の穂先

強風の中 9:00 登頂
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この日、中崎尾根発組では3か4番手の登頂となった

前回は自分に技術も経験もなく、先輩に連れて来てもらって敗退した

悔しかった

登れないことよりも誰かに頼らなければ登れない自分が情けなった

あれから仲間にも恵まれ多くの山をルートを登った

時には失敗もあった

けれどそれらすべての経験が無駄なく今の自分を作った

この日、隊長としてリベンジ完了

確かに条件がそろいすぎていて物足りない部分もあった

仲間に任せた部分も多かった

しかし、チームで一つの目標を達成するのはとてもいいことだ

結果が全てではないが結果が出ることが大きな成果になることは多々ある

成果と結果を得られるということは本当に素晴らしい

山納めで今年最高のチーム登山ができ感無量であった

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穂高稜線

ベースに戻りテントを撤収し槍平に下山した

31日

槍平で1泊し10時に完全下山完了

計画とおりの二泊三日の山行となった

帰り道では山彦を発見した

本当に楽しく過ごせた山行だった

2016年

2015に負けない登山を行いながら新たな道を進んでいきたい

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by yama-genta | 2016-01-03 12:38 | | Comments(0)

自然を愛し「生命の強さ、素晴らしさ」を伝える 元消防士、八ヶ岳リトリートハウスFlanオーナー、登山ガイド、森林セラピストのブログ 


by ゲン