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山と元太

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モンブラン登山記

期間
7月30日~8月6日 移動日は、行きは30日・帰りは5・6日で羽田発着

1パーティー 3名

初めて航空券の購入をネットで行った

以前までは代理店での購入だったが、今のネットはとても効率が良い

遠征期間が無駄にならず、便利で安価な航空券が自分で購入できる

今回もドバイ経由での航空券を購入した

ドバイ経由は、初日の日程が組みやすい

日本を30日の0:30に出発し、ドバイで乗り継ぎ、現地時間で30日の13:30にジュネーブに着く

モンブラン登山では、日本でグーテ小屋を予約してから行く方法もあるが、この方法では天気が悪いと登れなくなる

お勧めなのは、現地での天気の確認・小屋の予約

30日の16:00にシャモニー入り

シャモニーまでは空港からアルピーバスを使う

アルピーバスは日本からでも予約が可能で値段もリーズナブルで降りる場所を選ぶことができる

シャモニーの教会で降りると観光案内所と山岳協会が隣にあるので都合が良い

初日にやることは、山岳保険の加入、天候チェック、小屋の予約、ミディーパスの購入、ガス缶・食材の購入、キャンプ場での設営

これができると2日目からの行動がとてもスムーズになる

先ずは山岳保険の加入へ

先についていた仲間が情報収取をしてくれており、シャモニーではもう保険は扱っていないとのこと

事故が多く、保険がなりたたなくなったようだ

仕方ないので保険は無しで登山を行うことにした

ついで観光案内所で天気の確認と小屋の予約

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観光案内所前の広場

シャモニーの観光案内所にはベルナデットさんという日本語をしゃべれる女性案内人がいる

過去2回の遠征でもお世話になった

すぐさまベルナデットさんのもとへ

以前は水曜休みだったが、今は水・木・休日はお休みで在席時間は15:00~19:00

私の事を覚えていてくれて、久しぶりに話すことができてとても嬉しかった

今年は登山者が多く、無謀な登山者の事故を減らすためにグーテ小屋までのルートは警察を配置して厳戒態勢で見張りをおこなっているようだ

グーテルートはグーテ小屋の予約が無いと登ることもできず警察に止められ、グーテは予約でいっぱいとの事

行けるのはテートルースからかコスミックからとのこと

もともとコスミックルートからを考えていたので話を聞いて安堵した

すぐさまベルナデットさんと天気を確認し小屋の予約を取ってもらうことに

天気も現地の方のアドバイスが頼りになる

ポイントは風

2回目の遠征の時には晴天なのに風が強くゴンドラが動かなくてアタックができないという苦い経験があった

グーテにしろコスミックにしろゴンドラを使用するので風はキーポイントとなる

今回の天気は、1日の午後雷雨、1日夜~4日午前までは晴れの予報だった

雷雨は4,000mでは雪になるので雪崩を避け、一晩おいた2日夜からのアタックに決めた

風もないとの事で、無事にアタック日が決まり小屋の予約も取れた

スケジュールは、31日 高所順応・1日 休息日・2日 コスミック小屋入り・3日 1:30からアタック・4日 予備日となった

観光案内所を後にして、次に向かうのはミディーのゴンドラパスの購入

これを初日に買っておかないと、次の日の朝6:30に激混みの中での購入となってしまいゴンドラに乗る時間が遅れ、高所順応に支障が出る

ミディーで非連続3日間のパスを購入し、キャンプ場へ向かう

キャンプ場は、Arolles

今まで使用していたイルデバラはクローズとなっており残念だったが、ミディーのゴンドラから近く値段も手ごろでwifiもある

無事にテントを張り、買い出しへ

この日の買い物は、ガス缶と食材

スーパーと山ショップへ

シャモニーで有名なのはスネルスポーツだが、価格的に安いのはミディーゴンドラ乗り場近くの山ショップ(テクニカルエクストリームだったかな?)

ここでガスを購入、スーパーは複数あるのだがマムートショップの反対側辺りにあるスーパーが価格的に安く品ぞろえも良い

ここで夕飯と朝食の材料を購入

こうして無事に初日の行動を終えてテント場に戻り休むことができた

31日(2日目)

高所順応で目指すはモンブラン デュ タキュル(4248m)

ミディーのゴンドラは6:30から動き出す

6:15分頃に着くとすでに乗車を待っているクライマーやパスの購入で大賑わい

無事に始発に乗れミディーへ

ミディーの山頂駅は標高が3842mある

ここからいったん下ってコルに出てからタキュルに登る

コスミック小屋はこのミディーのコルに位置し、ここからアタックを仕掛けることになる

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ミディー駅スタート地点から 右奥にグランドジョラス、正面奥にマッターホルンが見える

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タキュル(左)とモディ(右) 共にモンブラン三山と言われ、今回のコスミックルートは三山縦走ルートとも言われる

つまり、コスミックルートからの登山は高所順応をおこなうタキュルのルートと途中まで同じになるので、ルートを知るうえで都合が良い

タキュルへの登山はトータル約5時間ではあるが、下山はミディーのコル(約3500m)から登り返しをおこなわなければならないのでそこが大変

登りは急登が続き、途中で4000mを超えタキュルのコルに出る

タキュルのコルから左手に行けばタキュル、右手に行けばモディーとなり、モディーの先にモンブランがある

タキュルは、終始雪壁歩きになるが最後は2ピッチ程度(3級くらい)の岩場になる

3時間で登頂し、無事に下山し15:00位にテント場に戻りシャワーを浴びて一息いれた

キャンプ場は標高が1000mほどあるのだが、日本と変わらず暑かった

ただ、湿気は無いので結構快適に過ごせた

町に夕飯と朝食の買い出しと天気の確認に行きこの日も就寝となった

1日(3日目)

休息日

装備の補充と行動食の買い出し、洗濯をおこなった

装備は、コース上にアイスがあるということでスクリュー2本とお土産に考えていたピッケルを前倒しで購入

洗濯はコインランドリーで行い、テント場に干しておけば十分に乾く

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シャモニーの街並み


2日(4日目)

コスミック小屋への移動日

本来は15時位に小屋に着けばいいのだが、風でゴンドラが動かなくなると厄介なので動いているうちに上がってしまう作戦を選択

9時過ぎのゴンドラでミディーへ

行動時間はわずか40分程度なので、水は小屋でも購入できるが節約のため下から背負い上げた

昼前に到着し、昼食も背負い上げ小屋で食べることに

コスミック小屋は148人泊まれるコンパクトできれいな小屋

一泊2食で66ユーロと価格も安くご飯も美味しくクライマーのためのサービスが行き届いていた

朝食を1時にし、2時までにはアタックが出来るようにした

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コスミック小屋からグーテ小屋方面

3日(5日目)

1時に朝食をとり、1時半からアタック開始

月明かりがあり、思ったほど暗くなかった

前にはテント泊組を含む5パーティー程がいた

順調に進みタキュルのコルへ、ここからは未知の世界となる

モディを抜けるまでの核心は最後の尾根を抜ける斜度60度・50m程の氷壁

雪が腐る前に通過することが課題となる

コルから1時間ほどでこの氷壁に取りつけたが渋滞で順番待ち、途中には切り立った斜面のトラバースもありロープでつないだ

氷壁にはフィックスロープが張ってあったのでタイブロックを使用し通過、スクリューの出番はありませんでした

出発から約3時間半でモディーを通過、山頂まで残り約3時間となる

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下山時に撮影したモディー稜線からのモンブラン

ブレンバのコルの手前の小ピークで朝日を迎えた

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朝日の横にマッターホルンも見えた


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朝日を浴びるモンブラン

ブレンバのコルは風が強くて有名で、ここの風で撤退せざるを得ないときもあるが今回は無風であった

コルを過ぎ、急登を登ると標高は約4500mとなり最後の300mの登りとなる

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空が青く、白が際立つ 山頂はすぐのように見えるが丸い山頂は遠くまだ見えていない

最後の300mは足取りも重くなり、ペースも上げられないので長く感じた

ジグザグに登るのだが、ひとジグザグ登るとひとジグザグ見える感じがしばらく続いた

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スタートから6h30分 現地時間8:03無事に登頂

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標高碑等がないので高度計を撮影、高度4800m

今回の登山では、脳卒中になり高所や寒冷地に行けなくなった前回・前々回共にアタックし登頂できなかった師匠のピッケルと共に登った

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天気は快晴で時折風が吹き、雲が流れてきていた

インナー手袋一枚では寒く感じたが、随分と温かく防寒着は必要としなかった

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グーテ小屋方面 続々と登ってくる

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コスミックルートをバックに

下山は、グーテに抜けるかコスミックに戻るか

共に最後はゴンドラになるので運行時間が鍵になります

グーテ側には避難小屋もあるのでビバークも可能

コスミック側はコスミック小屋に泊まるのもあり

我々はコスミックに戻りました

下山の注意すべきところはモディーの氷壁、雪が腐り始め滑りやすくなります

スムーズな方法は、フィックスを使いながらのクライムダウンだが、慣れていない仲間がいる場合はロワーダウン等が無難になる

最初はロワーダウンで行っていたが、後ろがあっという間につまったのでクライムダウンに切り替え

しっかりと足元をみればスッテプも切れているので降りられるのだが、油断は禁物

無難に通過しタキュルのコルへ戻り、ミディのコルに戻り、13:30にミディー山頂駅に帰ってきました

約12時間のモンブラン登山が無事に終わった

今回は天候にも恵まれ、今までの経験が生きとてもスムーズな登山となった

また、各々が経験を活かし全力で挑んだ結果、全員の登頂となった

モンブラン登山は難しくないイメージがあるが、天候の変化によって大きく変わる

この天候を抑えることによって登頂ができると改めて実感した

良い仲間と良いクライミングができ最高の登山となった

下山後はケーキ屋さんで・・・

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前回は登頂できず代わりにモンブランを食べたが、今回は本当にモンブラン制覇

モンブランは厳しいのに、モンブランはとても甘かった(><)









by yama-genta | 2018-08-09 19:47 | | Comments(0)

自然を愛し「生命の強さ、素晴らしさ」を伝える 元消防士、八ヶ岳リトリートハウスFlanオーナー、登山ガイド、森林セラピストのブログ 


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