2018年 09月 30日
救急法と捜索救助(阿弥陀岳北西稜)
27,28は、WFA(野外災害救急法)の指導に川崎の黒川まで行ってきました
山や海など、救助隊が到着するまで長い時間を有したり、資機材が乏しい環境での傷病者対応をいかにおこなうか?
そのような状況は、登山や災害時に発生し、その状況で役に立つのがWFAです
都市の救急法とは違い、CPR(心肺蘇生法)だけではなく、様々な状況に対応できるようにトレーニングを行っていきます
もちろん傷病者は参加者がおこない、生で傷病者の評価をおこないます
傷病者を経験することで、傷病者の辛さを知りわかる事も多々あります
救急法は難しく、恐い部分もあるので敬遠されがちですが登山事故や災害時には誰もが持っていなければいけない知識と技術です
自分のために、大切な人のために、仲間のために、学びませんか?
気になる方は、WMAインストラクターの坂本まで
昨日は、八ヶ岳の阿弥陀岳北西稜で単独行動で遭難した方の捜索救助にいっていきました
遭難対策協会救助隊(遭対協)として民間山岳救助隊としての活動もしています
県警山岳救助隊と共に救助に行きましたが、手掛かりが少ない上に悪天で発見できず、捜索打ち切り引き上げとなりました。
阿弥陀岳北西稜は、夏は岩が脆く地元のクライマーはまず行きません
さらに、単独で日帰りで行けるような簡単なルートでもないです
最近は、地図アプリなどの電子機器が高性能となり、場所やルートが簡単にわかります
そのため、本来は難しいルートも簡単に思えてしまいます
さらに、SNS等で記録も見れ安易な気持ちで行けてしまいます
他人の記録は所詮、他人の記録
その人が簡単と書いても自分にも簡単かどうかなんて解りません
しっかりと自分の経験や技術を重ねたうえで登山計画を作りましょう
登山は基本的にそのような部分の他に、単独ならザイルを使うような場所なのか?予備日は無くて平気か?も考える必要があります
救助に出る人々は皆、プライベートの予定を変更するのです
無理と無謀をはき違えた計画を立てずに山を楽しみましょう
by yama-genta
| 2018-09-30 12:18
| 救助救急